さっき廉の家で夏蓮さんに夢のことについて相談にのってもらった。
やっぱり、廉が言ってた通り前世の記憶だった。

弘樹(もう遅いし、寝るか。)

弘樹(明日も休日だから夢で覚えていることを絵で描いておこうかな)

そうして、弘樹は眠りについた....
だが、その夜
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_____「うわぁ!綺麗だね」____

_____「ねぇ、またここに来ようね!今度は家族と一緒に!」_____
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弘樹は勢いよく起きたときもう朝になっていた。

弘樹(まただ、今度はまたひとつ新しいものが見えたぞ)

弘樹が夢で見たものは、それは町全体が見渡せる高台から見た山の上から覗くこの世に二つとないような綺麗な夕焼けとそれに照らされる大きな池を囲むようにできている町の風景だった。

弘樹(そうだ!今のうちに今まで見た夢の覚えていることを絵に描こう)

絵を描こうとした時、家のインターホンが鳴り響いた。

「あら、いらっしゃい。上がってちょうだい」

弘樹(誰だ?)

廉「お邪魔しま〜す」

弘樹(廉か)

廉「弘樹、入るぜ」

弘樹「いいよ」

弘樹「なにしに来たんだよ?」

廉「遊びに来た。それよりなにしてんだ?」

弘樹「ん?あぁ、今まで見た夢で覚えていることを絵に描いておこうと思ってな。今から取り掛かるところだよ。」

廉「ふ〜ん。そういやお前昔からすげえ絵が上手かったもんな」

弘樹「まぁね。でもこんな時に役に立つとは思わなかったけど。」
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数分後
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弘樹「よし!できた!」

廉「おぉ、見せてみろよ?」

廉「うわ、やっぱ無茶苦茶上手いな」

弘樹「だろ?感想聞かせてくれよ」

廉「お前の夢に出てくる女ってこんなに美人でかわいいの?」

弘樹「う〜ん。可愛いかどうかはよくわかんないけど、そんな感じだ」

廉「すごいなこの町の絵、屋根とか池とか影とかすげえ細かいところまで描けてるし。」

廉「夢で見たのはこんな感じなのか?」

弘樹「うん。それには色は塗ってないけど、夢で見たときはその町全体は夕焼けに照らされていてすごく綺麗な景色だった。ついでに言うと、その夕焼けはその池に映っていてそれも幻想的だったよ」

廉「良くできていると思うぜ。これだったら聞き込みとかすれば、行けるかもしれないぜ。」

弘樹「どうだろうな。手がかりはその二枚の絵しかないしな。」

廉「まぁ確かに。でも何もないよりはましさ。それにこの絵があるだけで可能性は少しは上がったと思うぜ」

弘樹「そうだな。」

廉「よし!一段落ついたところで」

弘樹「なんだよ?」

廉「どっか遊びいこうぜ。もともとそのために家に来たんだし。」

弘樹「え〜、嫌だよきついし」

廉「いいじゃねえかケチ!」

弘樹「いや別にケチじゃないけど」

廉「行こうよ!行こうよ!弘樹く〜ん!」

弘樹「子供か!まったく、わかったよ」

廉「よっしゃ」

弘樹「どこ行くんだよ?」

廉「う〜ん....行きながら決める。」

弘樹「はぁ?」

廉「とりあえず行くぞ!」

弘樹「あ!おい待てよ!」

この日俺達は一日中遊んだ。
でも夏休みに入れば俺達二人に加え夏蓮さんと一緒に旅に出る。
廉の言った通り、この絵があるだけで行ける可能性は少しは上がった。
夏休みはもうすぐ近い