平木加奈から聞いた過去は和樹が見た夢とほぼ重なっていた。

加奈「私は君を見つけたときとても感動したよ」

和樹「えっ」

加奈「だって本当に生まれ変わって来たのかなって思ったから」

和樹「....」

加奈「私から話せることはこれくらいかな」

廉「やっぱり、姉ちゃんの言ってたことって正しかったんだな」

夏蓮「そうみたいね」

加奈「ふぅ、ちょっとスッキリした」

加奈「私、このこと誰にも話してないし、少し溜め込んでたから何か吹っ切れた気分だよ」

加奈「今日はどうする?」

加奈「よかったら泊まっていかない?」

和樹「いいんですか?」

加奈「いいよ!」

和樹「どうする?」

廉「俺は別に構わないが」

夏蓮「あたしも!」

加奈「よし!決まりだね!」

加奈「それとさ」

和樹「なに?」

加奈「何日間かここにいるの?」

和樹「7日間の予定で来てましたが」

加奈「じゃあ、その間私の家でかくまってあげる」

和樹「そこまで気を使わなくたっていいよ。俺達だってそこまで迷惑かけるわけにもいかないし」

加奈「迷惑じゃないよ。ていうかここにいてほしいの」

加奈「だめ....かな」

和樹「....わかったよ」

加奈「本当?ありがとう!!」

廉「じゃあ俺たちも」

夏蓮「お言葉に甘えさせてもらおうかな」

そうして3人は平木加菜の家にお世話になることになった。