夕方4時を過ぎて帰ろうとした時、平木加菜がそこにはいた。

「本当に、かっちゃんなの?」

夏蓮「かっちゃん?」

廉「だれ?」

弘樹「あの....」

「ちがうの?もしかしてあたしのこと覚えてない?」

弘樹「とりあえず話を聞いてください。」

弘樹たちは1つずつわけを話す。

弘樹「まず、俺の名前は倉本弘樹です。平木加菜さんで間違いないですよね」

「うん。敬語じゃなくてもいいよ。なんか君に敬語を使われるのは変な気分になるから」

弘樹「そうですか、じゃあ遠慮なく。俺達は君を捜していたんだ。」

加奈「捜していた?」

弘樹「うん。そこの二人に協力してもらってね」

夏蓮「どうも」

廉「どうも」

弘樹「俺は君を夢で見たんだ。」

加奈「私を...夢で?」

弘樹「その夢っていうのは俺の前世の記憶だった」

弘樹「つまり、前世では俺と君は友達か何かだったと思う。」

加奈「そういうことだったのね」

弘樹「あの」

加奈「なに?」

弘樹「かっちゃんっていうのはだれ?」

加奈「そうだね...私の幼馴染みで恋人で婚約者だった人だよ」

加奈「多分、前世のあなただよ」

加奈「それにしても、ほんとにかっちゃんにそっくりだね」

弘樹「そうですか?」

加奈「うん。違うのは名前だけ。他は顔も声もみんなそっくり」

加奈「でも不思議だね?かっちゃんは3年前に死んだのに。君は私と同じ年に見えるし。何歳なの?」

弘樹「18歳」

加奈「私と同じ歳か。なら君は15歳の時だよね?なんで?産まれた時に生まれ変わるんじゃないの?」

弘樹「俺は例外らしい」

加奈「へぇ〜、そんなこともあるんだね」

加奈「前世のあなたについて知りたい?」

弘樹「いいの?辛いこととかあったんじゃないの」

加奈「あったけど、大丈夫だよ」

加奈「君にはちゃんと話しておきたいからね」

加奈「でも、外で話すのはちょっときついから私の家に来なよ」

加奈「話はそれからだ」





ついに平木加菜の過去と弘樹の前世の記憶が明らかになる。