私の目にうつったのは信じ難いもの。 ひとことは 『這い上がる。ぜってー終わらねぇ。』 ホーム画は私と撮った、卒業式の時の写真だった。 「は…は勇輝…ーー。」 ひとことは私が勇輝に言った言葉。 そしてホーム画がまさか私と卒業式で撮ったツーショットだなんて。 言葉が出ない。 でもちょっぴりでも期待しちゃうよ。 私は勇輝にとって特別なのかなって。 会いたい。 野球やっているところを早くみたい。 胸の中は勇輝のことでいっぱいだった。 顔の緩みはどうすることにもできなかった。