夢と約束


「ほらよっ」

勇輝が私の首にメダルをかけた。

県大会優勝の証である金色に輝くメダル。
私の手にはホームランボール。

きっとこの地球上で一番の幸せ者は私なんじゃないかなって思う。


「撮るよ~」

勇輝ママが撮影してくれる。

「甲子園終わってから伝えるから。」


「なんか言った?」


「なんでもねーよ(笑)」

私には勇輝の言葉は聞こえていなかった。

胸いっぱい、幸せいっぱい。
約束を好きな人が叶えてくれて、
こうやってそばにいて応援できることが嬉しかった。

いつまでもウジウジしていられない。

振られてもいいから決着をつけよう。
ようやく10年近くの片思いに終止符を打つことを決めた。

甲子園が終わったら告白する。


あとで撮った写真を見ると、今までで一番距離が近いツーショットだった。