試合は白熱している。
しかし、お互い点数をとることが出来ない。
スコアには0が並んでいる。
川口くんの球速を測る視察団やバックネット裏の観客からは川口くんが三振をとる度に『おぉ!!』というどよめきがきこえる。
そしてそろそろ打線の援護が欲しいところ。
勇輝はここまで守備で魅せている。
視察団も頷くようなプレーだ。
飛びついてグラブトスでゲッツーをとった。
しかし打てていない。
流石に青山正栄のエースを簡単に崩すことは出来ない。
日がジリジリと照りつける。
外なのにサウナにいるような、
暑い空間の中に閉じ込められている感じだ。
アルプスから声を張り上げる。

