灼熱の太陽。
あと1勝で県代表が決まる。
甲子園への切符が掴めるんだ。
最後の帰省で会ってから1度も連絡はとってない。勇輝の事だから必死に最後のスパートにかかっていたと思う。
私はあれから毎日のように星を見ては祈っていた。“あいつが甲子園に行けますように”
LINEのホーム画は四人で2年生の冬、初詣に行って撮った写真。
トプ画は、私と規制の時に撮ったツーショット。そしてひとことが「甲子園への約束」
これを見る度に嬉しかった。
ここまでくると自惚れるよね。
私はほかの女子とは違うんだって。
そして決意したことがある。
甲子園に行ってあいつの野球に区切りがついたら告白しよう。
約9年間の片思いに終止符を打とうと思うんだ。これが私なりのけじめ。
最後まで一番近くで応援する。
もうあとが無い、やり直しのきかない勝負。
「久しぶり!」
話しかけてくれたのは沙耶さんと篤希先輩だった。2人とも進学して県外におられる。
今日は応援に来られたんだ!
「ふたりとも?」
沙耶さんが私たちを引き寄せ耳元でいう。
「愛を叫ぶわよ!(笑)」
「「はい!(笑)」」
面白い先輩。なんか少しは緊張和らいだかな。

