これからいよいよ夏の大会が始まる。
私と勇輝との約束を果たすチャンスは
この1回だけ。

最後にあいつにカツを入れてやらなきゃ!

「凪ちゃ~ん!
隣のクラスのサッカー部の子が呼んでる~!」

いいタイミングで友達が私に声をかけた。
呼び出しとか何なんだろう。

「わかった~今行く~
ごめん、愛美またあとで!」

「はーい。
もぉ、最近みんな
凪の魅力にみんな気づき始めるんだから。」

そんな愛美の声は全く聞こえていなかった。
こんなこと言いながら愛美もモテモテです。
でも川口くんの噂が凄いから告られる回数は少ないのです。