「そろそろ帰るか!」
「うん!じゃあね!」
「途中まで道一緒だろ?一緒に帰るぞ。」
こういうこと、ドキドキするからやめて欲しい。やじゃないんだけど。嬉しいから。勇輝の隣で歩くと心臓の音がいつもより大きく感じる。
なにか喋らなきゃきこえちゃうんじゃないかなってぐらい。
「海十学園行くってことは、甲子園目指すんだよね?」
「おう。一番バッター、ショートでレギュラー。」
「頑張ってね、応援してるから!」
「ありがとよ!」
「その前に、受かればだけど( ̄▽ ̄)」
「っ!?お前、励ましたいのか落ち込ませまたいのかどっちだよ笑」
季節は冬。一月の寒いこの夕方の時間帯、なぜか私には暖かく感じられた。
2人の声だけが道の先まで響いていた。

