ナナミは髪の毛を乾かしながら、冷蔵庫の中から缶チューハイを取り出して、それを一口飲んだ。
そうやってアルコールを体に入れておけば、苦痛な時間を少しでも緩和できるから。
ナナミはベッドに横になり、ぼんやりとケータイをいじっていた。
ハッと気づくと、ベッドの横の椅子にカズオが座っていた。
どうやらナナミは眠ってしまっていたようだ。
カズオは今にも眠りに落ちそうだった目をパッと開き、
「おはよう。よく眠ってたみたいだね」
と言った。
「ごめんなさい。起こしてくれればよかったのに…」
ナナミはどうにもやりにくさを感じ、と同時にカズオの事を不思議に思った。
男という生物の生態を、もう随分も前から熟知していたつもりだった。
「愛してる」だとか「大切だ」とか、そういう類の言葉はウソばかり。
自分の性欲を満たす事しか考えてない。
決してそれを悪いことだとは思ってはいないけれど、それならば自分は一生男を愛する事なんて無いだろうと思っていた。
そうやってアルコールを体に入れておけば、苦痛な時間を少しでも緩和できるから。
ナナミはベッドに横になり、ぼんやりとケータイをいじっていた。
ハッと気づくと、ベッドの横の椅子にカズオが座っていた。
どうやらナナミは眠ってしまっていたようだ。
カズオは今にも眠りに落ちそうだった目をパッと開き、
「おはよう。よく眠ってたみたいだね」
と言った。
「ごめんなさい。起こしてくれればよかったのに…」
ナナミはどうにもやりにくさを感じ、と同時にカズオの事を不思議に思った。
男という生物の生態を、もう随分も前から熟知していたつもりだった。
「愛してる」だとか「大切だ」とか、そういう類の言葉はウソばかり。
自分の性欲を満たす事しか考えてない。
決してそれを悪いことだとは思ってはいないけれど、それならば自分は一生男を愛する事なんて無いだろうと思っていた。
