Be Girl-翼のゆくえ-

「ハルカ~オレらはお前が何でもするっていうから引き受けてやったんだよ。けどお前、約束破っただろ?ヤりて~って思ったときに連絡しても出ないし、そこの女どもは誰一人としてマトモに紹介してくれねぇし。オレらに命令するばっかじゃ、さすがに温厚なオレらもキレるっての」

また別の男がそう言うと、ハルカはそのまま黙ってしまう。

「ま、これでとりあえずは約束は守ったからな。後はゆっくり、オレらとの約束を果たしてもらうからな~。頼むよ。このヤリマン女ども」

そう言って連中は屋上から去って行った。



「ハルカ…」

私は項垂れ、孤立してしまったハルカの名前を消えそうな声で呼んだ。

「アンタらには…アンタらには関係無いでしょ!?放っておいて!」

ハルカは泣いているような声を出しながら、その場を立ち去ろうとしていた。

いつものハルカの冷静さやオーラはまるで無くて、その姿は極端に小さく見えた。