Be Girl－翼のゆくえ－

「まぁ、せっかくこんな所に来たんだから、パーッと遊ぼうよ。久しぶりに４人で集まったんだしぃ」

リンはそんな２人を気遣うように、そんな提案をした。

「そうだね。ごめんごめん」

ナナミは顔を上げて笑った。

同じように、心配そうだったハルカの顔にも笑顔が戻った。

初めて、私は４人が繋がっているという気がした。
ただ傍にいるだけで、私は幸せを感じることができた。

真っ赤な夕日が海を赤く染めている。
その光景を、４人でこの場所から見た事を、私は一生忘れないと思った。



プップッ！！


車のクラクションを鳴らして、先ほどの大学生がやってきた。

１人が大きな買い物袋をこちらに笑顔で見せて言った。

「これからバーベキューやろうよ。食材は調達してきたから」

私達は即決で、昼間騒いだ海へと向かった。