Be Girl-翼のゆくえ-

……イママデゴメンネ……


何かに終止符が打たれた気がした。

イジメが終わった……?

そうじゃない。

そうじゃないんだ……

これまでの。

十数年間の私が終わった。



さようなら。私。






急にカラダが楽になった。
肩の力が抜けて、何でもいいから喋りたいと思った。
3人の笑顔の中に、自分も溶け込みたいと思った。

これまで繰り返されてきた3人からのイジメ。
誰からも認めてもらえず、行き場の無かった私。

そんな事はもう、どうでもよく思えた。
ただ……今この瞬間、笑っていたかったんだ……





「そろそろ時間じゃない?」

ハルカが言った。

「そうだね。そろそろだね」

ナナミとリンが声を揃える。
3人はケータイやタバコを鞄の中に詰め始めた。