Be Girl-翼のゆくえ-

間もなく電車は目的の駅に着いた。

ここで降りる乗客は多く、家族連れやカップル、私達のような友達グループなどバラバラ。

しかし共通しているのは、皆同じように何かを楽しみにしているような、そんな顔をしている。

もちろん、私達も。

1日休みを取ったナナミと駅で合流した後、私達は海へ。

海までの途中、大学生4人組の男に声をかけられ、私達は彼らと行動する事にした。

彼らもまた、私達と同じように都会で生活をしていて、吸い寄せられるようにこの海に着いたらしい。

私の視界から見える波打ち際で戯れている7人のその笑顔はどれも印象的で、ハルカ、ナナミ、リンの普段見られない表情をたくさん見ることができた。

私は、この場にいられる事を本当に幸せだと思った。

楽しい時間はアッと言う間に過ぎた。

日も暮れかけた6時過ぎ。
用事があるという彼らと一旦別れ、4人で駅の近くの小さな公園で話をした。