Be Girl－翼のゆくえ－

断る理由は無かった。
私は胸が躍り、すぐにハルカに電話をかけた。

電話の向こうのハルカはナナミの事を気にしているようだったが、実はナナミからの誘いだと告げると、
あっさりとＯＫした。

これによって高校最後の夏に、私は大切な仲間達と最高の１日を過ごすことになった。


出発日の明後日の朝が待ち遠しくて、私はずっとソワソワしていた。



出発の朝。
私達３人はいつも学校帰りに遊んでいる街にいた。

制服を着て歩く高校生は激減し、この街にも夏休みは訪れているらしい。

約束の時間に５分遅れでリンが到着し、さらに５分遅れてハルカが到着した。

そして私達は片道２時間かかる目的地に向かう電車に乗り込んだ。

いつもは見ることのない窓の外をずっと見ていた。