Be Girl-翼のゆくえ-

「ハルカのあの性格、いつもの事だけど…なんかテンション下がるよね~今日止めとこっかなぁ」

目的の駅に着き、いつもの駅前のマックでメイクと着替えを終えて席に着くと、ナナミが不満げな表情でそんな事を言った。

「ま、気にしてたらつまんないし~。私達だけで楽しめばいいじゃん」

こういう時にマイペースを貫けるリンの存在は頼もしかった。

結局私達はサークルの仲間やクラブで知り合った人と飲んで騒いで、太陽が昇り始める時間に電車で家に帰った。

結局、一晩中楽しみ続けた自分がいた。

また、この日初めて、私はドラッグに手を出した。

ほんの少し前までは強い抵抗があったけれど、現物を目にした時には断る気持ちどころか、もっと楽しみたいという気持ちにしかならなかった。

私は少し変わってしまったのかな……

でもそれでいいんだと言い聞かせた。

私は私のやりたい事をやればいいんだ。

好きな事だけ追い求めて、それでダメならそれでいい。