ナナミは少し驚いた様子だったが、しばらくそのまま考え込んだ。
言葉を発する前よりも、この沈黙の時間の方が緊張感があった。
ナナミは一体なんて答えるんだろう。
それで全てが決まってしまう……
「ごめん。私はハルカには会えない。ミサキの気持ちはよくわかるけど、まだハルカへの許せない気持ちの方が大きいから」
「…そっか」
ナナミのその言葉に、何故か私は安心してしまった。
一番恐れていた言葉を聞いてしまったにも関わらず。
「わかった。ごめんね。こんな所まで呼んで。じゃあ、放課後私、行ってくるね」
私は笑顔でナナミにそう言うと、ナナミも笑顔で首を縦に振った。
きっと大丈夫だと思った。
ハルカの事も。四人の事も。
私一人で背負わなければならないなんていう気持ちは全くない。
ナナミだってリンだって、ハルカの事を気に掛けているという事がわかったから。
階段を降りながら、そんな事を思い、冷え切った体が暖かくなる感覚に浸っていた。
言葉を発する前よりも、この沈黙の時間の方が緊張感があった。
ナナミは一体なんて答えるんだろう。
それで全てが決まってしまう……
「ごめん。私はハルカには会えない。ミサキの気持ちはよくわかるけど、まだハルカへの許せない気持ちの方が大きいから」
「…そっか」
ナナミのその言葉に、何故か私は安心してしまった。
一番恐れていた言葉を聞いてしまったにも関わらず。
「わかった。ごめんね。こんな所まで呼んで。じゃあ、放課後私、行ってくるね」
私は笑顔でナナミにそう言うと、ナナミも笑顔で首を縦に振った。
きっと大丈夫だと思った。
ハルカの事も。四人の事も。
私一人で背負わなければならないなんていう気持ちは全くない。
ナナミだってリンだって、ハルカの事を気に掛けているという事がわかったから。
階段を降りながら、そんな事を思い、冷え切った体が暖かくなる感覚に浸っていた。
