「あの…最初にお金…」
私が言うと、男は思い出したように封筒を手渡す。
変わらず黄色い笑顔で。
「確認したら、一緒にシャワーを浴びようか」
私はそう言われ、無言で札を数える。
『この4枚の紙切れが私のその全てを変えるんだ』
そうならば、今の私はどうなったって構わないと思った……
気がつけば私は、男の腕の中で眠っていた。
男が目を覚まさないように起き上がり、制服を着る。
そっと。
男から、さっきまでの『黄色さ』は微塵も感じられない。
封筒を見つめながら、自分の変化に驚いていた。
すると今度は、男にただ一言お礼を言いたい気持ちが込み上げてくる。
4枚の紙切れをもう一度確認して、それを取り出してカバンにしまう。
シワっぽい白い封筒に私はペンを走らせた。
『ありがとう。これで笑えます。ミサキ』
ホテルを一人で出た。
私が言うと、男は思い出したように封筒を手渡す。
変わらず黄色い笑顔で。
「確認したら、一緒にシャワーを浴びようか」
私はそう言われ、無言で札を数える。
『この4枚の紙切れが私のその全てを変えるんだ』
そうならば、今の私はどうなったって構わないと思った……
気がつけば私は、男の腕の中で眠っていた。
男が目を覚まさないように起き上がり、制服を着る。
そっと。
男から、さっきまでの『黄色さ』は微塵も感じられない。
封筒を見つめながら、自分の変化に驚いていた。
すると今度は、男にただ一言お礼を言いたい気持ちが込み上げてくる。
4枚の紙切れをもう一度確認して、それを取り出してカバンにしまう。
シワっぽい白い封筒に私はペンを走らせた。
『ありがとう。これで笑えます。ミサキ』
ホテルを一人で出た。
