美しく咲くと書いて美咲。

私が産まれた時にすぐそばに花束が添えられていたの。
誰がくれたか分からなかったけど、またそれが綺麗で、美しくて。
それが太陽に反射してとてもキラキラ輝いていたんだって。

それで美咲。

「美咲じゃん。おはー」
「あぁ、環奈…おはよ。」
「今日も…虫ケラたちの過ごさなくちゃいけないのか…」
「それな…あぁ、愛しの純君…待っててね…!」
私は胸ポケットにしまっていた、写真にそっとキスをした。
…行ってくるね。純君。