瑠璃のお墓は山の上にあってすぐに村が見渡せた。
「ごめんな…去年は来れなくてあの後すぐに帰らなきゃ行けなくなったんだよ…」
1人で話していてもなんの返事も来ないことぐらい分かっていた。
それでも僕は瑠璃と話していたくて、あの声と笑顔を思い出しながら、笑顔で話しかけた。
それからも僕は必死に瑠璃との思い出話を語り続けた。
「こうやって話してると会いたくなるな…」
自然と涙が出てくる。
(な…かな…いで…)
僕は、不思議と瑠璃のお墓の方をみた