「えっ…」
母さんから聞いた話は耳を疑うような話だった。
瑠璃が死んでしまったこと、瑠璃にぶつかったのは大型トラックで病院に搬送された時に息を引き取ったらしい…

「なん…で…だよ…」
僕はあの笑顔を思い出すと涙が自然と溢れ出て止まらなかった。
ずっと前から自分が死ぬことを分かっていた瑠璃、あの笑顔には裏があったこと。
どうして僕に言ってくれなかったんだろうか。
悔しかった、悲しかった。

母さんは瑠璃から手紙を貰っていたらしく僕にわたそうと言ってくれた。
だが僕はどうしてもその手紙を見たくなかった。
見てしまったら本当に瑠璃を責めてしまいそうだから…

「気持ちが落ち着いたら読むよ…」

母さんは少し悲しげな表情で静かに頷いた。