「俺がどんな思いでいると思ってるんだよ! まこの為に色々考えて、指輪も買ったのに 全部否定する! せっかくの記念日なのに、せっかくプロポーズしようとしたのに 台無しだよ!」 俺はパーカーのポケットに入れていた 指輪の箱を放り投げる 「ごめんなさい、わたし…」 まこが泣きそうな顔をしている ちがう、泣かせたかったわけじゃない 今日を人生で一番の思い出の日にしたかったのに 「ごめん、まこ、俺のほうこそ…」