『会いたい』と言えば時間を作ってくれた。
女の子扱いしてくれて、さりげなく気遣ってくれる優しさとスマートさは同級生にはない魅力的な部分だった。そんな落ち着いた大人の魅力にどっぷり浸かってしまった。
優しくされることに免疫のない私はコロッと彼に落ちてしまったというわけ。
たまに漂う甘い空気に私は味わったことのない気持ちになった。
ドキドキして、そわそわして、胸がいっぱいになった。
" 優しくしてくれるのは私だけじゃない "
いつも心の片隅で思ってはいた。
優しくされるたび、女の子扱いされるたび
「この人女慣れしてるなぁ」
って苦しくなった。

