私が弁解すると、

「めっちゃ王子様じゃん!!もしかしたら、みゆりの運命の人かもよ!??」

千紗は一層楽しそうに笑った。


「もう!!変なこと言わないでよ!また会うときどんな顔したらいいか分かんなくなるじゃん!」


「え~みゆりちゃん〜~。会う予定でもあるんですか??」

私の口元に、手をマイクを持つかのようにして近づけてくる千紗。
完全に面白がってるじゃん!!!


「渡し忘れたものがあって渡さなきゃダメなの。それで会うことになってるの!!」


「なーんだ。デートじゃないのかぁ〜」

チッ、と口先を尖らす千紗。


どんな顔して会ったらいいか分からなくなってきた…。。

私はカフェテリアで頭を抱えてなんとか解決策を考えるのに空きコマを費やしたのでした。