チューリップ







「はい…。これで手続きは終わりです。」




数多い書類への記入を終えて、
事実上としても私は教師ではなくなった。




「何か…後悔はありますか?」




後悔なんて…

全く感じない
感じるわけがないんです。




「自分でも不思議なくらい、清々しいんです。」




もう、私のやるべきことはわかってるから。











ただ…




またこの後


私の人生が大きく変わることは


全く考えてなかったよ。











ふいに、理事長室の扉が開く。




3人の息を飲む音が

怖いくらいに部屋に響いた。







「梨華ちゃん…?」





扉の向こうには

目を丸くして立っている陽介君の姿があった。




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