チューリップ


また振り出し…


俺は空っぽになった。



前にはなにも見えない。


真っ暗な道が続いている。


それでも、後ろを見ては行けない。


確実に前を見て

立ち止まってもいいから前だけを見る


それだけが今の俺にも残っている思いだ。




でも

そんなちっぽけな俺の誓いは

いとも簡単に崩れた…








「待って!!!」



俺の足音と蝉の声だけが響きわたっていた校庭に、女の声が響いた。