そんな……!?

好きでもない人と付き合うことなんて出来ない。
私が好きなのは、社長なのに……。

でも、付き合わないとキティの存在が
世間に知られてしまう。

それだけは、何としても避けたい。

「ほ、本当に付き合ったら……記事にしないで 
くれるのですか?」

「あぁ、約束するよ。
もともと興味あるのは、君の方だったし」

抵抗があるけど……でも。
このままにしておけないし……。

「分かり……」

「その必要はない!」

えっ?

見るといつの間にか社長が戻っていた。

『社長!?』

私は、驚いて社長の名前を呼んだ。
こんな時に戻ってくるなんて……。

すると社長は、こちらに近づいてくる。
表情は、険しかった。

「ケイティ。
そんな奴の条件を呑む必要はない」

そう言ってきた。

「えっ……ですが……」