『あらキティ。どうやら
あんなのところの社長が心配して
警官の見回りを頼んだらしいわよ。
ちょっと話を聞きたいって』

『えっ?社長が?』

そんなに私のことを心配してくれてたんだ?

私は、嬉しくなる。
セレナは、迷わずにドアを開けた。

しかし、その時だった。
警察官、数人が部屋にあがり込んできた。

えっ……!?

セレナは、あっという間に捕まってしまう。
警察官は、私に

「大人しく我々に従ってもらう」

そう告げてきた。

違う。この人達、警察官ではない!?

警官の服装をしているが偽者だとすぐに分かった。

「ちょっと、あなた達は、誰よ!?
セレナを離しなさい!!」

「ダメだ。一条寺様の命令だ。
大人しく来てもらう」

そう言うと一斉に私を襲ってきた。

騒がそうとするが、口をハンカチで抑えられ
意識が朦朧としてくる。

いや、助けて!!

社長……キティ。
助け……て……。

私は、そのまま意識を手放してしまう。