私があなたに恋をしたのは、今から十年前。初めて会ったときには あなたを好きになるなんて思ってもなかった。でも、今はあなたの元へゆっくりと一歩一歩歩調を合わせて 白いドレスを着て歩いています。

今から十年前 12才の私 鈴木 春飛 (すずき はるひ)は、六年生になって 初めての学校へ向かう。サクラの花びらがヒラヒラと私の肩へ落ちて来る。
親友の 金城 真緒(かなしろ まお)と毎日登校している。まおとは、保育園からの友達で、一年生になると親友になっていた。私とはちがって、腰まである髪の毛をポニーテールにして、私の横に並んだ。
「はるひー。おはよ」
「あ、まおー!おはよー!」
私は活発で明るい系だけど、まおは反対の静かでおっとり系かな?二人ともばかで天然なので、まわりからは、妹のように扱われている。まぁ、それはそれでいいんだけどね!
そして、問題のクラス替え!わたしとまおは、四年生のころ離れたぐらいでほとんど同じクラスなんだよねー!
……あ…い…一緒だー!
私は安心して足が崩れる。そして、その時に出会ったのは、そう青木 蒼太(あおき そうた)君 。
そうたは、背が低くて丸顔で顔も猿見たいだけど、学校1足が速くて、モテモテで何回も告白されているらしい。野球熱心で、運動おんちの私とは大違い!