拾われた猫。Ⅱ




それから屯所に帰って、一件落着となった。




トシにはこってりとしぼられたけど、勇は困ったように優しく笑ってくれた。




その日から数日が過ぎようとしていたある日のことだった。



いつものように仕事の無い私は縁側に腰掛けていた。


ノアは私の膝で気持ちよく日向ぼっこしている。



横から人が近づいてくる気配がして、そちらを向くと意外な人物だった。




「ちょっといいかしら?」



釣り上げられた目に皺の寄った眉間。


不機嫌そうな彼女は、私の返事を聞く前に間を開けて隣に座った。



あの一件があってから、彼女は必要以上に部屋から出なくなった。



久しぶりに出てきたと思ったら、私のところに来るとは天変地異でも起こるのではないだろうか。




「……元々私はあなたを見に来たのよ。

左之助様と出会ったのは小さな頃。

まだ私が6歳だった頃」



彼女はポツリポツリと左之との出会いを話し始めた。