「女王陛下。
差し出がましいようですが、新撰組八番隊隊長、藤堂平助に発言をお許し頂けないでしょうか?」
一同がざわつき始める。
基本的に城での役職が無い者は、女王の許し無しに発言することは叶わない。
女王はゆっくりと彼の方に体を向ける。
「…良かろう。
藤堂平助の発言を許そう。
申してみよ」
驚愕と沈黙が流れる。
そんな中、原田左之助はそっと彼の背中を軽く叩く。
弾かれたように言葉を発した。
「あ…えっと…!
発言をお許し頂きありがとうございます!
俺達は最初、登城の命を受け、隊士の半数が城へ向かいました。
数日が経ち、敵襲の為負傷者有りとの報告を受けましたが、その時は待機との事でした。
俺は屯所で待機していた為、敵襲のありました数日間は詳しく把握出来てはおりませんが──────…………」
自身が知る事の詳細を説明する。
役職の無い彼は頬を伝う一筋の汗を気にする余裕も無く。
話し終えた後、女王は顎に手をやり、考える素振りを見せる。
「それでは近藤勇。
お前の知る限りの数日とやらを申してみよ」
次に近藤勇が淡々と話を始めたのだった。

