大広間に行くと、ご飯の準備がしてあった。



私は適当な場所に座ると、私の隣に総司が座った。




「おはよう、雨ちゃん」



ニッコリと笑う総司に、私も挨拶を返す。



全員座ったところで食事が始まる。


いつもの光景だった。




食事が終わると、いつものようにトシの部屋に行く予定だったけど、そのトシに引き止められる。




「香月、今日は総司と一緒に巡回に行ってくれ」

「いいけど、どうしたの?

何か外せない用事?」



首を傾げる私に珍しく歯切れの悪い返事を返した。



「あー…まぁな。

頼んだぞ」



そう言って、自分の部屋に戻っていく。



訳が分からなかったけど、黙ってトシの言うことを聞くことにした。