「何故お前がここに居るっっ!!!」
苛立ちを隠しきれない叫びが上がる。
ゆっくりと体をそちらに向ける。
叫びと共に喜びを上回る腹の底の底からの怒り。
「何の罪で、処刑なんだっけ?
最後は晒し首にするんだったっけ?」
抑えきれない殺気が赤木に向けて放たれる。
顔を歪ませて怯む彼女。
「誘拐された当人がここにいるんだから、答え合わせでもしてみる?」
1歩彼女へと足を進めると、状況を察したのかそうでないのか、兵士達は私達に詰め寄る。
「ど、どういう事なんだ、赤木!」
「調べた結果では無かったのか?!」
後ろで守られている貴族のような男らは口々に責任転嫁を始める。
そちらに顔を向けると、彼らは怯んで少し声が小さくなる。
「わ、私達はただ赤木の報告を聞いてだな…」
「そんなことはどうでもいいし、興味無い。
私に言われても困るんだけど?」
何故か言い訳をする彼らに事も無げに言い放つと、黙りこくってしまった。

