拾われた猫。Ⅱ



「何故お前がここに居るっっ!!!」


苛立ちを隠しきれない叫びが上がる。


ゆっくりと体をそちらに向ける。


叫びと共に喜びを上回る腹の底の底からの怒り。



「何の罪で、処刑なんだっけ?

最後は晒し首にするんだったっけ?」


抑えきれない殺気が赤木に向けて放たれる。


顔を歪ませて怯む彼女。



「誘拐された当人がここにいるんだから、答え合わせでもしてみる?」


1歩彼女へと足を進めると、状況を察したのかそうでないのか、兵士達は私達に詰め寄る。



「ど、どういう事なんだ、赤木!」

「調べた結果では無かったのか?!」



後ろで守られている貴族のような男らは口々に責任転嫁を始める。


そちらに顔を向けると、彼らは怯んで少し声が小さくなる。


「わ、私達はただ赤木の報告を聞いてだな…」

「そんなことはどうでもいいし、興味無い。

私に言われても困るんだけど?」


何故か言い訳をする彼らに事も無げに言い放つと、黙りこくってしまった。