拾われた猫。Ⅱ





翔は初めから私が女だということに気づいていた。



「雨さんが不利になるようなことはしない」と本人は言い張ったけど、勇もトシも良しとしなかった。



幹部邸と隊士邸がある。


幹部や小姓などは幹部邸、その他の隊士は隊士邸に寝泊まりしている。



会議やらと幹部は呼び出しが多い。


そっちの方が都合がいいからだ。



翔は私が女だと気づいた。


ただそれだけで、幹部邸に寝泊まりすることになった。



本人は何ら気にしていないようだけど、要は監視されているということだ。



ここに女がいるということはそれだけ問題があるということなんだろう。




菊さんはそれに気づいた。



それが新選組にとって不都合なことに繋がるなら…。



〝繋がるなら〟……?



私はどうする気だったのだろう。



あの人を斬る?


あの人単独で調べた情報だとは思えない。


誰かに調べさせたはず。


だったらあの人を殺したところで口止めにはならない。



……なら、決断は一つ。