「総司……。
そう言えば、総司は死ぬの?」
思い出したように聞く。
軽々しく聞きすぎたかもしれない。
又は別の答えを期待していたのかもしれない。
けれど、それはあっさりと裏切られる。
「お前の知っている歴史はどうなのだ?」
いつの間にか笑みは消えていて、ふわりと私との距離を置いた。
「ここは歴史と同じ流れのように感じるけど全く違う。
ってことは、まだ死ぬか分からないって事でしょ?」
「見方を変えればそうだな」
顎に手を当てて、成程とでも言いたげに答えた。
「総司を助ける方法を教えて」
琥珀色の彼は私の発言を分かっていたように、ニコッと笑って「嫌だ」と答えた。
「何故私に聞く?」
逆に質問が返ってきた。

