「何が可笑しいんだ?

さっさと戻れ」



ギロリと形の良い目がこちらを見たので、私たち幹部連中もさっさとその場をお暇することにする。




大広間を出て、各々が自分の場所に行く。



それは別にいいのだけど、いつも誰かを冷やかすことが生き甲斐の総司が足早に歩いていく。




「平助は護衛組じゃなかったな。

戦場になるかもしれねぇのに、珍しく反論無しじゃねぇかよ!」

「俺だって大人にならなきゃいけねぇ時があるんだよ!」




平助はいつものように新八にからかわれて、左之が苦笑で溜め息をついている。



こんなからかいがいのある場面の横をスッと抜けていった。




嫌な予感がする。




「にゃぁ」



ノアも同調するかのように鳴いた。



こっそりその後をついて行くことにした。