「ふぅ」



荷物を運び終えて一息つく。



なんだかんだと手続きを経て、ようやく良い立地のマンションのひと部屋を借りることができた。


魔法少女関連の資料やらがある為、引っ越し業者には頼めなかったが、魔法少女特有の腕力を使いなんとか落ち着くことにした。



まったく、使い勝手の悪い職業である。



「紫晏さん」



「あ」



振り向くと、前回よりは幾分か落ち着いた服装の望葉副管理官が立っていた。



「今日も仕事ですか?」