冷酷狼とツンデレ猫


咲玖 side


「君、転校生?」


読書を楽しんでいるときに男が話しかけてきた


屋上なら誰も来ないと思ったのに


無視していれば諦めてどこかに行くだろう


そう思い私は気付かないふりをして


読書をしていた


なのにこの男はしつこい!



「ねぇ、髪の毛傷んでなくて綺麗だね!

ほんとは聞こえてるでしょ?

こっち向いてよ」



あーもー読書に集中出来ない!


私は本を閉じて男の方を向いた


私にしつこく話しかけていた男は


茶髪でカラフルなピアスをし


顔は目も大きく鼻も高く


アイドル系のイケメンだった



「あ、やっとこっち向いてくれた!

俺は瀬戸輝!よろしくな!」



自分から名乗るところは他の男よりましだ



「別によろしくしませんから。」



瀬戸輝を睨みつけながら言うと


何が面白いのか急に笑い出した



「この子面白い!なぁ、龍斗?」



すると瀬戸輝の後からもうひとり男が現れた


その男はサラサラとした黒髪で


ピアスは左右にひとつづ青いのが一つ


顔は目も鼻も綺麗としか言いようのない


美形だった


しかし男の瞳は何も移してなくて


視線は氷のように冷たく感じられた