あの後、瀬那くんの腕の中から抜け出し保健室に逃げ込んだ。 結構保健室を利用する私。 先生とも仲が良くてよくはなす。 「鈴和、どうしたの?」 昼休みももう終わり、5限が始まろうとしているとき。 こんな優しい言葉を掛けてくれたのは保険医の 北川雛【キタガワヒナ】。