響side

吹雪が結婚して数日後、仕事から帰宅したお父さん。

「なぁ、響君」

「はい」

「この家を売ろうと思う」

「へ?」

ここはお父さんの生まれ育った家。

ご両親は亡くなっているが・・・。

「この前、少しだが望さんと話してな。

いずれは、響君があの家を継ぐ。

だから、今のうちに望さんの横に俺の部屋をつくって、一緒に生活しないかとなったんだ。

俺も嫁とやり直すつもりねぇし、先を考えたらいいんじゃねぇかって・・・」