【レイヤside】

ショウ「あ~疲れた~」

レイヤ「チビがんなこといってんじゃねぇよ」

ショウ「なんだと~お前だってノッポのくせに!」

セイ「まあまあ、こうやって三人一緒に帰れるのもたまにしかないんだし…」

放課後。枯れ葉が舞う下校中、三人で帰るのは久しぶりだ。
俺とショウとセイは幼なじみで、親友だ。
一人暮らしをしている俺達は、バイトのないこの日に集まるのだ。

セイ「レイヤ、ショウ」

レイヤ「着いたな」

ショウ「だな!」

俺らが決まって寄るのは、「レアル教会」。
昔、俺達が世話になった場所だ。
神父のルクーさんには良くしてもらったっけ。

ショウ「ルクーさん!」

ルクー「おお、ショウ。元気が有り余っておるな」

セイ「お久しぶりです、ルクーさん」

俺は前々から気になっていた事を口に出す。

レイヤ「ルクーさん」

ルクー「なんだいレイヤ」

レイヤ「ショウの学力がどうにも上がらないのは、なぜなんですか?」

ショウ「ちょまっ」

ルクー「ハッハッハ、それはショウがまだまだ伸びるということだな」

ショウ「ふぅ~~~(安堵)」

ルクーさんは凄く格好良くて、孤児院出身の奴らの憧れの的だ。もちろん俺もショウもセイも、その内の一人だけどな。

???「ミーデルズ卿」

ルクー「おお、丁度会わせたいと思っていたのだよ、リヒト師」

セイ「あ、あの…?」

ルクー「ああ、紹介しよう。リヒト=ニーデルズ師だよ」