私は今、直也くんのその優しさに漬け込んでるだけだ。

ダメだこんなの。


「日曜日ひま?」


卵焼きを頬張りながら聞いてきた那歩ちゃん。


「ん〜、直也くんにさ応援来てって誘われてるんだよね…」

「お!!奇遇だね〜!一緒に男バスの応援行こ!」

「えっ!? あ、いやまだ迷ってるんだよね!」

「いいじゃん行こうよ! ね?ね?」


那歩ちゃんのこの強引さに勝てたことない私は、日曜日応援行くことにした。