「…俺だって。やだった。でもこれは、国からの要望なんだ。国から探せと言われてるんだよ。」

先生は涙を流しながら言っていた。

「俺が担任で、本当にごめんな。」

まだ2年目くらいの、若くて、普通に格好いい先生。2年目から、そんな事を背負わされて、絶対苦しい思いをしていると私は思った。

「お前らの中で死ぬ奴が出てくるなんて、例え悪魔がいたとしても許せない事だ。だけど、もし、悪魔狩りをやらなかったら…。多分、明日にはこのクラスは誰もいなくなる。」

…。私も、そんな事は、したくないけど、こうなる運命なら…私はその運命を楽しみたい。

「先生…。」