「あ、ばれてた?」

「当たり前。俺3年になってから、めっちゃ頑張ってたんだからな!金原には分かんないかもしれないけどさ!」

「別にそんな事ないけど…」

私は首をかしげる。

「いつも200いってただろ?」

「まぁ…いちよう満点の時もあったけど…。でも1年の最初の頃だよ?」

そう。私は1回、250点を取ったことがあった。自慢にもならない事だけど。

「天才すぎでしょ」

「郁が馬鹿なの~」

「ひでー笑」

こう見えても、私は頭が良い部類に入るらしい。自分では、思わないけど、「さきって完璧だね」とよく言われる。勉強は、いちよう入試はトップで入って、運動も50m走は7秒前後。でも、性格をとりあえず直したいって自分でも思うほどつまらない私。直らないもんかなー

そんな事をしていると、担任の先生が来た。

「みんな…。本当にすまない。」

先生は急に意味不明な事を言い出した。何ですまないんだろう。先生の生徒になったから?