いよいよ恐怖の時間が始まる。郁の告白の事も考えないといけないけど、まずはこの時間をできるだけ早く終わらせる事をしたい。

「おはよー」

昨日あの後これから迎えに来てくれると言った郁。私の名前を咲と呼んで来るらしい。

「おはよう」

「…昨日の返事とか。…無理しなくていいから。こうやって咲と話せてるだけで、俺は幸せだから。」

「…うん…」

私はそれからも、郁が話し掛けてくれても、学校に着くまでうんくらいしか言えなかった。

学校では、もうみんな席についている。でも、いつもの席じゃなくて4人班が作られた席だった。私たちは遅かったから勝手に決められてしまっていたみたいだった。私