「あの!桐生浩太さんの部屋はどこですか?」
私は急いで聞いた看護師さんも走って部屋を案内してくれた。看護師さんが院内を走るなんてそれほど危ないのだろと覚悟はしていた。
でも病室に行ったら私の知っている浩太君ではないような浩太君がベットの上で眠っていた
そして私は浩太君に言った
「浩太君!起きて!起きてよ!私来たよ!」
そう言っても反応はない
当たり前だ看護師さんに聞くと今は呼吸器をつけて呼吸していることが限界で意識なんて全くないのだから…
そして私が病院に行ってから2時間が経った
ピッピッ!となっていた音がいきなり
ピーーーーーッ!と一定の音になった
私急いでナースコールを押した
先生や看護師さんが一斉に来た
そして私は浩太君の近くから離された
「いやー!離して!浩太君!嫌!行かないで!置いていかないでー!」
私は泣き叫んだ…その声は病室に響き渡った
そうして浩太君は息を引き取った
でも受け入れたくなかった私は何度も浩太君の体を揺すった。でも動かない。冷たい体
ほんとに死んだんだ浩太君は…
「浩…太…君…ねぇ起きてよ!ねぇってば!
なんでもう私にあの笑顔向けてくれないの!?
イヤー!浩太君!ねぇ私これからどうしていいかわかんないよ!私浩太君がいないとダメなの!浩太君じゃなきゃ意味ないの!他の人じゃダメなの…ねぇもう一度目を覚ましてよ。」
そして私の涙が一滴浩太君の頬に落ちた
その時キセキが起きた
ピッピッ!また音が鳴り始めた
浩太君の指が動いた。
私はまたナースコールを押した