そして入学式直前
「ちょっとごめんトイレ行ってくる」
「うん」
コソコソ
「ねぇあの人美人だね
本当だいーなー
あの人って成績トップ合格の杉本凛花様でしょ
杉本って言えばあの有名な杉本財閥の令嬢!?
すごーい。凛花様だね
しゃべり方も大人だし完璧ね」
もー大人気じゃない凛花ってば
でもあの子達も凛花の嫌いな子たちだ。
凛花は昔から特別扱いだった
周りからは凛花様とか凛花お嬢様とかよばれて
凛花が歩けばそこはもうレッドカーペットだ!
とか言っちゃうし!でも凛花はそれが大っ嫌いだった。周りとは違う…それが怖いんだ
「やばっ!急がないと」
バンッ!ったぶつかったー
「ごめんなさい。前見てなくて」
「廊下走んなよ」
わー先生だ。最悪ーでもなんかカッコよかったなーはっ!やばっ
「はーはーお待たせー」
「遅いじゃない。」
「ねぇ聞いて聞いて!廊下で先生にぶつかったんだけどねその先生がすごくカッコよかったの
また会いたいなー」
「バカねーあんたは。ほら行くよ」
もー本当凛花ってば恋愛には興味ないんだから
そしてぶしに入学式を終えて下校
その日の夕日は真っ赤な夕日だった