君が笑う理由になりたい


「神谷くん。明日、お礼にご飯奢るよ」

「あざっす」


そう誘えば、神谷くんの表情はほんのすこしだけ嬉しそうだった。

なんだか、神谷くんの嬉しそうな顔を見ると嬉しい気がする。

多分、笑ってくれたらもっと嬉しいだろうな。


「今日から私は、
【神谷くん笑わせ隊】の隊長。
勿論あたしだけで笑わせてあげるよ」

「精々頑張るんだな」

「笑ってよ〜。あ、くすぐると笑う?」

「俺はそんなのは、効かない」


簡単なものでは、神谷くんは笑わせれない。

笑う、というか笑顔でも。

神谷くんの、楽しい。は何だろう。
楽しいと感じたら、笑顔になるのかな。

こんど、お祭りにでも誘おうかな。


神谷くんとは、気が合いそうだから、お祭りで一緒にいても苦痛でないのが、1番の理由だ。


「楽しみだ。
神谷くんが笑うとこ見れるの」


私の家の門柱のまえで、そう言って手を降りながら部屋に入る。


あああ。今更だけど、送ってもらったりして迷惑かけてしまった。

でも、明日ご飯おごるからプラスマイナス0で大丈夫かな。