社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

私と社長は荷物を持つと地下までエレベーターで下りていく。


役員クラスは車通勤の方が多い。



「花菜、乗れ。」


「うん。」



ちょっと不機嫌そうな健人さんに頷く。


シートベルトをすれば車が動きだした。



「何が食べたい?」


「う~ん、パスタ?」


「わかった。」


「健人さんは?食べたい物は?」


「花菜の食べたい物でいい。」



前を向いて運転する健人さんを見つめる。


見た目はイケメン、長身だし、社長だし、御曹司だし………モテるだろう。



『なんで私なの?』



ふと疑問が浮かぶ。健人さんなら選り取りなのにって思うし。



「………な、花菜。」


「ん?」


「見つめすぎ。」



考え事をしながら健人さんを見つめていたらしい。


私は慌てて視線を逸らした。頬が染まるのがわかる。



「ははっ、可愛い。」


「………そんな事はないです。」



健人さんの言葉に更に頬が染まる。