社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

『社長、帰れますか?』


『健人だ。もう少しで終わる。』


『終わったらメッセージをください。』



一段落した私は健人さんにメッセージを送る。待っている間、自販機のある休憩所に向かう。



「長嶺、残業?」


「奥寺。うん、休憩したら帰ろうかと。」


「俺も休憩。行き詰まっちゃって。」


「わかる~。行き詰まるとリフレッシュしたいよね?」


「そう。煙草いい?」


「うん。」



奥寺と飲み物を買って喫煙所に向かう。



「疲れた~。」


「俺も。」


「金曜は大丈夫?」


「ああ。長嶺も?」


「私のために開いてくれるんでしょ?行くに決まってる。」



奥寺と金曜の同期会の話で盛り上がる。


ガチャ。


誰かが入ってきた扉の音に視線を向ければ、不機嫌そうな社長が入ってきた。



「長嶺、終わった?」


「えっ?仕事は終わりました。」



煙草に火を点ける社長を見つめる。やっぱり格好いい。